環境フェアーや学校祭、地域のイベントに出展し、省エネルギーやエコライフ、
そして地球温暖化防止の普及啓発活動を行っている。(依頼者の要請が一番多い)
(1)実施方法
出展の標準パターンは、自転車発電装置3台で、発電対象は、テレビ(32W)、CDラジカセ(15W)、各種のLEDイルミネーション(10W+10W、7W、4W)を採用、日頃、自分たちが使っている電気製品を、こども、大人、そしてお年寄りまで、体力に見合った発電体験が選択できます。メンバー(指導員)6名、体験者全員に、発電証明書を発行。“電気を作る大変さ”を体感してもらう。
呼称は、「オンボロ自転車で、ピカピカ発電」です。
(2)自転車発電装置のしくみ
※1.自転車を回すと、最初にダイナモから発電が始まり(ナツメ球が暗く付いている状態)、次にオルタネ-ターが発電を始める(ナツメ球が急に明るくなる状態)ようになります。電力を供給するメインのモーターはオルタネーターで、ダイナモは、単にオルタネーターの起動用に用いているだけです。ちなみにオルタネーターで発電が始まると、ダイナモは外しても発電は、続きます。
※2.普通の発電機は、回すだけで電気を生み出しますが、オルタネーターには、磁石の代わりに電磁石が使われており、あらかじめ電流を流しておかないと電気を生み出さない仕組みになっています。このため、以上のような複雑な回路になっています。ただ複雑な仕組みになっているおかげで、直流15Vが安定した形で出てくるようになっています。このため、電圧変化を気にすることなく電気機器を?ぐことができるわけです。
※3.ダイナモは交流で発電が行われます。ダイナモの電気は一旦制御ボックスに送られ、直流に変換されてからオルタネーターに送られます。ナツメ球は、発電が行われていることのチェックにも用いていますが、過大な電圧がかかるのを防ぐ意味でも用いられています。
※4.インバーターは、直流12Vを交流100Vに変換するものです。キャンピングカーなどで、バッテリーから家庭で使っている電気機器を動かしたい場合などに用いられます。最近は既製品でも効率の良いものが安く購入できます。
※5.このインバーターには、安定回路が内蔵されており、供給側(オルタネーター)の電圧が下がってしまうと、自動的に停止してしまいます。(LowBatteryランプが付いた状態)。本来はバッテリーが切れそうなときに停止する機能ですが、自転車発電では、回転数の低いときや電気機器の始動時にこうした安定機能が働いてしまいます。